午前1時のレモネード

翌朝の化粧ノリより、夜更かしの楽しさが大事。

お世話になってるコンビニの、店員のお姉さんへ。届け、この思い。

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私の最寄り駅のすぐ近くには、某100円コンビニがある。

元から100円の商品ばかりなのに、時々さらに割引もされているので、私は仕事帰りにそのコンビニでよく朝食を買う。

 

頻度にして2〜3日に1度だから、最低でも週に2回くらいは行く。

それで常連と呼べるのかは怪しいものだけど、「この店員さん久しぶりだな」「この人はいつもいるな」なんて思う時点で、それなりに常連化しつつあるのは確かだと思う。

そのコンビニには、私が高確率でレジを打ってもらうお姉さんがいる。私がコンビニに行く平日19時〜21時頃で、お姉さんを見かけないことはほぼない。

 

 

ちなみに一度24時前に入ったときにもそのお姉さんがいて驚いた。偏見かもしれないけれど、若い女性だから深夜帯にはさすがに入っていないと思っていた。ひょっとしたら店長さんなのかな?と思うくらい、お姉さんはそのコンビニで働いている。

私はそれくらいお姉さんをよく見るので、もうばっちり彼女を覚えている。「あ、髪型変わりましたね」って言いそうになるくらいにしょっちゅう見ている。

お姉さんが私を覚えているかは知らない。「いい歳した女がこの頻度でコンビニ飯ぃ?」と思われていても辛いので、できれば覚えていなくてもいいかな。

 

 

そんなお姉さんに、私は言いたいことがある。非常によく見かけるので、できてしまった言いたいことだ。

端的に言えば、私はお姉さんのことを密かに尊敬しています。ってこと。

なぜかって、仕事ぶりがめちゃくちゃフェアでクールでカッコイイのだ。会いに行けるアイドルじゃないけど、もはやちょっとしたファンのような気持ちになりつつある。

 

お姉さんは、見た目だけならおっとりした印象だ。学生かそうじゃないかが微妙なくらいの若さ。小柄で黒髪、垂れ目。スターバックスとかに居ても違和感はないんじゃないかと思う。

そんな彼女がコンビニ店員だ。しかも仕事や学校帰りの人で混み合って、結構忙しい時間帯のシフトがおそらくメイン。

見ていたら、そりゃまあ変な客もいる。そんな客に、見た目おっとりなお姉さんはバッサバッサと対処するのだ。

 

 

最初に驚いたのは、変なタバコの注文をしておいて早くタバコを寄越せと言っているらしいオッさんに、お姉さんが一切嫌がることも怯むこともなく淡々と「それでは分かりかねます」「◯◯までご注文いただけないと商品を把握できませんので」と対応していた時だ。

たぶんオッさんは略称だけを告げて、正式名称だの注文番号だのmg?だのを指定しなかったんだろう。

そしてそんなオッさんに限って自分の提供情報不足を棚に上げてキレがちなのだけど、お姉さんの対応は実に実にクールだった。勝手におっとり系だと思っていた自分を恥じた。

 

 

それ以降も、お姉さんの対応はいつだってクールでスマートだ。

レジに割り込む客がいれば、「申し訳ありません他のお客様が並んでおりますので」ときっぱり告げ、 割り込んだ客はスルーした上でちゃんと並んでいた次の客のカゴを受け取る。

長々と絡む変な客に淡々と対応した後なら、次の客に「申し訳ございません、大変お待たせ致しました」お姉さんは悪くないのに必ず言っている。

 

 

そしてこの間は会計で小銭を出した時、出した金額をパッと見て「100円玉はもう1枚ございますか?」とおっしゃった。何のことかよく分からなかったけれど、ちょうど持っていたので言われるままに渡した。

すると本来なら100円4枚の400円がお釣りだったところを、500円玉1枚のお釣りにしてくれた。

単純にレジの100円玉が足りなかったのかもしれないけど、500円玉があると嬉しい単純な私は、一瞬でそこまで判断したお姉さんに尊敬の念を抱いた。

 

 

コンビニで働いているってことは、お姉さんは高確率でアルバイトさんなんだろう。

まだ学生なのかアルバイターなのかは分からないけれど、「バイトなんて」と軽い気持ちの人も多い中、お姉さんにはちょっとしたプロフェッショナルを感じる。

実はほとんど笑わないお姉さんだけど、それすら私はカッコイイと好感を覚えているので問題ないのだ。

もしお姉さんが居なくならないうちに私が引っ越したりすることがあれば、ご挨拶したい程度には尊敬している。ちょっと気持ち悪いからきっとしないけど。

 

 

お姉さん、いつも本当にお疲れ様です。

どうかストーカーとか思わないでくださいね、ただの来店頻度が高めな客です。せめてファンくらいに留めておいてください。

お姉さんの仕事ぶりを見て、私はいつも「このスーパー店員さんに不快な思いをさせない良い客であろう」と思わされています。

仕事が全然できない今の私にとっては、アルバイトだろうとなんだろうとお姉さんの仕事ぶりは憧れです。

どうかこれからも、某駅前でご健闘ください。いつも夜が遅そうなので、お体に気を付けて。

 

 

なんてことは気持ちが悪くて言えやしないので、今日も私はせめてスマートな会計を心掛けながら、お姉さんの待つレジに並んでいるのだ。

そして全国のお疲れなコンビニ店員の皆さん。こんな風にあなたを密かに応援している客が、もしかしたらいるかもしれないと希望を持ってどうかお仕事頑張ってください。

コンビニは、何だかんだ、偉大です。