午前1時のレモネード

翌朝の化粧ノリより、夜更かしの楽しさが大事。

メンタルが限界で退職したい人間のおしごとの仕方を考えた。

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五月病かもと言い聞かせてごまかしてきたけど、そろそろ限界。病院で診断なんて受けてないけど限界感じます。

慣れれば考え方や感じ方も変わるかもしれないと信じて、なんとかちょろちょろと動き続けて3ヶ月目。希望が見えてくるどころか、向いてないなぁという絶望が深まる一方だった。

 

ちなみにメンタル経過としてはこんな感じ。

 

営業できる気がしないと思ってたけど、やっぱり辛さしんどさ怖さしかないなー。(4月)

→連休でリフレッシュして気持ちを切り替えてもやっぱり辛いなー。泣けてくるし吐けてくるなー。(5月中旬)

→もうこのままだと順調に心身を壊すなー。逃げたいなー。転職エージェント登録しよう。(5月下旬)

→いくら社内で気に掛けてもらえても、仕事内容が変わらないともう永遠に元気は出せないなー。←イマココ!

 

もう今の私にできる仕事といえば、仕事の真似事をしながら辞めようなんて考えてないフリで日々をやり過ごして、「今すぐ辞めないメンタルを保つ」ことだけだと思ってる。

仕事ができるようになって持ち直すっていう展望はもう持てていない。できるようになりたいとも、なれるとも思えなくなってしまった。

そもそも研修もなかったので「できる」道筋も分からない。「例年ある仕事をなぞるだけの教育はもう古い。これからはとにかく現場だ」とか言う意味不明仕様。

いや先人の足跡をなぞるのって最初は一番大事でしょう。と先輩方も思うらしいものの、現場からのそんな声は上には届かない。

 

じゃあもう今の自分に可能な範囲で現場に出たり出ているフリをしたりでやり過ごして行くしかないわけだ。

よって既に、サボりは多発している。

正確には自分なりには何とかしたいと思ってはいるのだけど、「可能な範囲」のハードルが低すぎるので結果だけ見るとサボりみたいなことしかできていない(そしてその自覚がまたストレスになるんだ、知ってる)。

体調が悪くて不可抗力でトイレから動けず時間を浪費することはザラ。お昼は早めに取り、たっぷり2時間ほどファミレスに居座り現実逃避をしまくってからようやく午後の仕事を始めるのも通常運転。

 

訪問予定先の前まで行って、門構え的にダメそうだと思ったら、入ったけどダメでしたとでっち上げて帰ってきたことも既に何回もある。

もうそろそろ、掛けていない電話も掛けたことにしそうだ。これは料金や履歴でバレる可能性があるからまだ手を出してないけど。

本当にそんな、実際に仕事をしたりしなかったりの「仕事の真似事」をしながらなんとか日々をやり過ごしている。

最後の手段である、外回りのフリで完全に喫茶店にいるとか帰宅とかをギリギリ取っていないだけセーフだよ、と言い聞かせることでギリギリ自己肯定感を保っている。

 

そんな調子なので負のオーラを発しまくっているらしく、先輩や上司は私が精神的に参っていないか心配してくれる。

ただ「みんな通った道だからね、今は大変だけど頑張りなよ」なんて言われると、本気で参ってますなんて言えなくなる。

その「大変な今」への耐性が、私はみなさんの数十分の一あるかないかみたいなんです、助けてくださいなんて言えなくなる。

一人だといつでも泣けそうなのに、いっそ曝け出して察してもらえばいいのに、誰かの前になった途端それを出せずに作り笑いしてしまう。

 

そもそも会社の方々は私が「売上数字が立たない」ことで落ち込んでいるとか暗いとか思っているようだけど、それは違う。
まず私は自分のスキルと性格的に「売上数字が立たない」ことなんて当たり前だと思っている。開き直りすらある。

そして単純に経験も知識もない上、それをカバーする元気と熱意もない。

つまり他でもない私が「断られて売れなくて当然」だと思っているのだ。

考えてみれば、就活中も商品を売った後の展開にしか興味がなかったから「売る側」なんて本当に向いてなかったんだろう。


たださらに数字なんかよりずっと以前の問題で、「飛び込み営業という業務内容そのもの」がひたすら苦痛で罪悪感を覚えて仕方ないのだ。
ただでさえ苦手な知らない人に、毎日毎日迷惑だと分かっている訪問や電話を繰り返す。例えうまく話せたとしても、それは「断られた後の雑談」がうまくできただけ。

飛び込み営業で「今日はうまく話せたからこの人のところに通いたい」は使えない。

だから結局また明日も明後日も、うまく話せるか分からない知らない人の元へ飛び込み続ける日々だけが続く。


そんなだから朝からいつも吐きそうだし、会社に着くと泣きたいしさらに吐きたいし、異動してからはもう常にお腹を下している。
いっそ何らかの診断書をもらってノータイムで休職したいけど、土地勘がないのでどの病院がいいかも、何科に行けばいいのかも分からない。ついでにうまく誤魔化して病院に行く時間も作れない。
仕事に慣れるどころか、日々辛さも症状も蓄積して悪化していく。


先輩や上司にも相談してみたり、新人の頃の話を聞いてみた。
でも勤続していることを考えたら当たり前なのだけど、断られることは辛くても「人と話すこと」は辛くはないと言う人たちばかりだった。

「自分も人見知りはしたしたー」「皆すぐには会社に入っていけないよー」とは言ってくれても、たぶんレベルが違うのだ。

飛び込みの自分に自己否定感でいっぱいになって、体を壊すほどの抵抗はなかったんですよね。だから今もここにいるんですもんね。
同じことで悩んだ人は誰もここに残っていない。ああたぶん、これが本当に「合わない」とか「向いていない」ってやつなのかもしれないと悟った。

 

極め付けにもうクソなのが、先輩や上司が心配してくれることにも救いを感じなくなりつつあることだ。

「気に掛けて話を聞いてくれた、その気持ちに応えたい」みたいなことも思えなくなってきている。もうこれで辞めてもなんで?とは思われないだろうとか、心配するならこの仕事を辞めさせて、としか思えない。

大体、今までに辞めていった人なんてたくさん居るだろうとはいえ、辞められたら寝覚めも悪いし自分たちにも多少面倒がかかるからそりゃ気にするし止めようとするよね。ブラックならともかく、普通の会社なら当たり前のことだよね。とまで思う。本当に自分のことしか考えられなくなってきている。


こんなの甘えだ逃げだ、みんな辛い、そんな言葉も頭をよぎりはするけど、少しずつどうでもよくなった。

「これは『逃げてもいい』状態じゃないの?」「合わないし慣れそうにもないことを無理に頑張るより、さっさとできることをした方がお互いのためでは?」としか思えなくなった。


仕事(の真似事)中も、もう常にそんな感じだ。

そんな中でメンタルを保ちお仕事の真似事を続けるためにやっていることと言えば「現実逃避」に尽きる。そしてそのバリエーションを増やすことで乗り切っている。
ちなみにバリエーションはだいたい以下の通りだ。下に行くほどヤバさが出ているはず。

 

  • 転職を検討する

一番まともかつ建設的。実際にエージェントに登録もしてみて、動き出そうとはしている。

けれど、実際に面接などをどれだけこなして活動できるのかは未知数。
希望職種などある程度固まっていることもあるし、営業しかできないここから出たいという大義名分もある。それでも正直「逃げ」が動機の大半なのでどこまで通用するのか自信がない。
だけど「数ヶ月後にはここにいないかもしれないし」「数ヶ月後には終わることだし」まで、後ろ向きが一周した前向きさを持てるようになったのは、自分にとっては救いではある。

 

  • 転職、退職関連情報を漁る

イメージだけでもいいので、この先どうなるかを知りたい。転職も退職もありふれたことなんだなーと思いたい。そんな気持ちからだ。
心強くなることも不安になることもある、諸刃の剣だけどもうこれはやめられない。
移動中も通勤中も、しょっちゅう検索を掛けてしまっている。お昼休みは常にだ。

退職の伝え方とか時期とか有給の計算とかをシミュレーションしまくっている。シミュレーションだけならもう毎日退職しているレベル。

 

  • 出勤・就業不能状態に陥る妄想をする

「電車動かないから出勤できない」パターンから、「駅で倒れて病院に運ばれたい」あたりまで。
本当は「このまま自分は何もせず、明日から仕事に行かなくて良くなる」ことが理想ではある。
だけどそんなことは起きないのは知っているから、不可抗力で突然仕事ができなくなりたいと思ってしまう。願ってしまう。心配してくれる人もいるのにね。ごめんね。

 


そんな現職も、土日は完全に休みだ。それに、みなし残業時間を超えると怒られるから残業は極力していない(させてもらえない)。安いけれど、ボーナスも年に2回出る。
転職してきた人がいつか言っていたけど、ここよりもっと酷いところはいくらでもあるんだろうし、条件さえ呑めればここも魅力的に映る部分はあるんだろう。
それでも1日の大半している仕事が合わないと、簡単なことさえできないと、人間は簡単に思い詰められるし病める。

もうとりあえず辞めようと思っても、退職のことを考えるとまた病みそうになる。新しい仕事を始めるなんてことも気が遠くなる。


それでも、絶対、このまま時間が解決してくれることなんてない。もうこんな状態は嫌だ。
限界で体調が悪いと仕事を休んでしまった日から、毎日昼休みになると家族から心配するLINEが届く。

毎日毎日心配をさせて、毎日毎日何もできないままの自分を見つめて辛くなる。

嬉しい、ありがとう、救われる。だけど当然ながら、それで会社は何も変わらない。


ボーナスまで、本当に頑張れるかな。
頑張ったところで次は決まるかな。綺麗に辞められるかな。本当に私に仕事を辞めるなんて大仕事はできるのかな。
だけどいい加減、「仕事が嫌な理由を冷静に見つめてみた」みたいな同じような記事ばかり上げるのはやめたい。

そうして考えすぎることがまた毒になってるんだろうと、本当は分かっているのに。
動かなきゃどうしようもない。

今すぐには救われなくても、たぶんこの一日一日はいつか来る「終わり」の日に近付いていると信じるしかないのだ。