午前1時のレモネード

翌朝の化粧ノリより、夜更かしの楽しさが大事。

オタク文化への浸かり方レベルと、海の楽しみ方についての一考察

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まずオタクと海という切り口から、深海魚とか貝とか、海の生き物で例えろよと思った方には申し訳ない。

水族館に行くのは大好きなものの、海の生き物の生態に詳しいというほどではないので止めました。と予め表明しておく。

 

秋の夜長に、「オタク沼とはよく言うけれど、私にとってオタク世界の界隈は沼なんてかわいいサイズのものより広大な海の方がしっくり来るな」とぼんやり考えていた。決して最近ハマったジャンルのことを考えながら、崖から海へ飛び込みをキメる自分が脳裏に過ぎったわけではない。

そう、オタク世界の広さを例えるなら海だ。海は広いな大きいな、だ。

そうして、何だか中途半端な自分の立ち位置を、オタク文化という大海の楽しみ方に置き換えて考えてみた。するとなんだかオタクのレベル分けがスッキリまとまった気がしたのでメモしておくことにした。別にオタクの生態を布教したいとか決して思ってない。

 

ちなみに、色んなオタクがいるとは思うけど、ここでは分かりやすく一般にイメージされやすい「漫画またはアニメ」オタクを想定している。まあぶっちゃけ私がそうだからなんですけどね?

あと、これも予め表明しておきますが、万一比喩がそう感じられてしまったとしても、みんな海の仲間なのでどのレベルの方のことも決して貶めるような意図はないです。ないですけど引っかかったら教えてください。

 

レベル:ライト層

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オタク文化という海の浅瀬を歩いているイメージ。

広く浅く、まさに浅瀬を横断するようにジャンルもすいすい横断する。浅瀬なので走ることも可能で、新しいジャンルにもすぐ移ることができる。何なら反復横跳びのごとく行ったり来たり掛け持ちも容易。

可愛い水着を着てはしゃぎながら水遊びをしている人も多い。女子力を失わず、可愛さやオシャレさといったファッション性との両立もバリバリで可能。

「いい波が来たらビッグウェーブに乗るしかない」サーファー的な人もたぶんここ。

 

街遊びや山川でのアウトドアのように趣味のひとつとして適度に海遊びを楽しむ人もいれば、それこそ「キレイな海をエンジョイする私輝いてる☆」とか「私の毎日を輝かせる要素のひとつ!」みたいにファッション感覚の人もいると思う。

海そのものというより、貝やシーグラス拾いとかビーチバレーとかの海だからできること、つまりはオタクにしか通じない文化や不文律・身内感が好きな人も多いんじゃなかろうか。

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あと、浜辺で待ってるかそもそも街にいる彼ピッピのところに戻ることも容易(偏見)。基本おひとりさまで楽しむ海にて、カップルで浅瀬をエンジョイしてたらそらもう爆発しろと言われてもしゃーない(僻み)。

 

レベル:一般人から見ればオタク

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↑こっからどぼーん。な心意気。私はここよ。

沖の手前あたり、浅くもないけど深くもないところにいる。ある程度深さのあるところにすぐ飛び込める、断崖絶壁とは言わないけど埠頭にいるようなイメージ。

新しいジャンルに手を出すことは、浅瀬のように「足を踏み入れる」ことではなくまさしく「飛び込む」こと。

いきなりそこそこ深さのあるところに飛び込み、しばらく浮上して来ずに同じ海域(ジャンル)で漁を続ける。強いて言えばたぶん素潜りに近い。

 

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なお、獲物もほとんどいない漁場で漁(いわゆるオタ活)をするほどのガッツはないので、まずは浅瀬の盛り上がりを眺めて飛び込むエリアの目星をつける。

基本的に徐々にではなくいきなりドボンと飛び込みハマったのち、狂ったように獲物を漁り出す習性がある。「通称:沼」という名の深さのある海域を知ってしまうと、まずはしばらくROMって自分の手に負える獲物や深さなのかを観察しがち(ただの私の説明)。

でも一度飛び込むと決めれば海女にもなる。とはいえあくまで素潜りなので、息が続かなくなってしばらくしたら上がってくるところまでがデフォルト。海の者にはなりきれない。

 

レベル:オタクガチ勢

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キューバダイビング勢。

きっと生活の拠点は沖合の島、船上とかで暮らしてる人もいる。

ダイビングスーツに酸素ボンベにシュノーケリングマスク、海に長時間潜る準備はバッチリがっつり装備。潜ることに掛けるお金(オタ活資金)は惜しまない。潜った先に獲物やお目当てがいない海域でも、ダイビングすること自体が好きで尊さを感じられる。あ、潜る深さの問題なのでダイバーは漁をしないだろうがというツッコミはこの際ナシでひとつお願いします何卒。

仮想の獲物を追って楽しむ(妄想)ことも、沖合で養殖(二次創作)を始めて自給自足をすることもお手の物。いやだからダイバーはそこまでやらないしするもんじゃない、というツッコミはこの際忘れていただきたい。たぶんもはや海の住人になりたい勢。あくまで全部イメージですが褒めてるつもりです。

 

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水中写真(推しのイラストやら何やら)をガンガンSNSにアップしたいオープン勢と、美しい海(統率と調和のとれた界隈)を守りたいひっそり推奨派がいる。

イベント時のマナーとかはたぶんあれ、きっと「ダイビング時にメイクしてたら海が汚れるでしょうがダメ!!」とか「お魚との出会いを楽しむのはいいけど触ったり捕まえたりして弱らせる、ましてや陸に持ち帰ったり最新設備を持ち込んで環境破壊なんて絶対ダメ!!」みたいなやつ。

時々両者間で仁義なき戦争が勃発するけど、まさしく水面下の戦いなので陸の人間からすれば選挙時の与野党争い並みに関心が払われない(またも偏見)。

ただごく稀に、何も知らず観光に来た船客が覗いてしまって「深い海にはヤバイのが居るから近付くな」と慄いて風評被害が生まれる。

 

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最終的には海という名のオタクの世界に魅了されるあまり人魚とかになる人もいるんじゃないかな、知らんけど。発酵してしまった納豆は大豆に戻れないとはよく言ったものだけれど、人魚も陸の世界には戻れないもんね、そういうことだよねきっと。

でも陸で一般人にも交ざって生きられる擬態のうまいガチ勢は、たぶん変化魔法とか陸への移転魔法を身につけた海の魔女。もしくは深海に棲む潜水艦の艦長。

人によっては自らの身を深海魚へ変貌させ、陸の世界との関わりをふつりと絶つ者も居たり居なかったりするかもしんない。その後彼の者の姿を見たものは誰もいなかった、エンド。そして伝説のリュウグウノツカイへ、ひょっとするといずれは神へ。

 

あ、肝心の作家さんや企業さんの立ち位置は考えてなかった。七つの海どころか八百万の海を統べる神がいるってことでいいか。

神じゃなく海を増やすなって言わないで、少女・少年・青年・レディコミ・ティーンズ・エッセイと本屋の棚でジャンルを考え始めたあたりでよく分からなくなったし七つをすぐ超えそうだと悟ったの。きっと湾とか入江みたいに、海域も作品ごとに無数にあるの。

 

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とまあ、私はこんな感じで陸には戻れずずっと埠頭で海を眺めているし、かといって深海に潜るどころかダイビングに手を出す勇気もない。

素潜り専門な、こんな私にもどっかに仲間がいないだろうか。もしいたら、海にボトルメールを流すかのごとくネットの海からメッセージを貰えたらうれしい。

 

自分程度が好きなものに手を出してはいけないという使命感から、二次創作を含め創作はしないしできないのだ。海は私の手には負えないんだよ、一流の船乗りやダイバーにはなれないの。

そして捨てられないほど買い込むのが分かっているから、ダイビングスーツのごときグッズは買えないし買わない。でもオタクを嫌う層に迎合して完全な内陸部に住んだり、シティーガール装うこともしんどい。

それでも、私はやっぱり海が好きだ。オタクの大海は楽しいぞ。と、キレイな海の画像をふんだんに無駄遣いした秋の夜長だった。