午前1時のレモネード

翌朝の化粧ノリより、夜更かしの楽しさが大事。

ことば、思考

雨の夜の散歩は透明ビニール傘が粋なのです

信号を3つ渡れば5分で地下鉄の駅。あの頃の私に話したら、なんて曲の歌詞だっけとでも返ってきそうだなと思った。透明なビニール傘に弾けて滲んでいく、6月の雨の夜の街を、隣駅まで向かう信号待ちにみていた。 腕にふれる風は蒸し暑くもなく肌寒くもなく、…

まっすぐ進もうとするほど、捻くれてると言われる僕らは

わざわざ主張することでもないけど、嘘を吐くのも面倒だから。結婚を考えるようないいひとはいないの、と聞かれると、私は結婚したくないんです、と言う。 要らぬ波を立てていることは分かるけど、妙齢の女性なら当たり前に守備範囲だという顔で息をするよう…

唯一とかいらないからちゃんとしたその他大勢にして。

ズルズルと続いた遠距離恋愛を終わったことにしたその日、意外にも私を包んだのは解放感だった。 転職が決まった時、嬉しいと思うより先に退職を言い出すことに落ち込んだのをふと思い出して、人の予測なんてアテにならないなと笑えた。 私が逃げたかったの…

生地と生家を愛するように、家族を愛せればよかった

実家を出てもうすぐ7年、懺悔のように願っていることがある。 家族のことを、家族だという事実だけで愛せればよかった。愛せる人になりたかった。 高校を卒業して大学に進学する18の春まで、生まれ育った街は好きだ。そこで通った学校も、出会った友人や先輩…

花屋に並びたくない花だって咲いてもいいでしょう。

昔から男所帯の集団に属してきたから、普段から気の知れた男性たちには混じっても平気な風でいる。女子力なんて溝に投げ捨てて、男に張り合って好きなアイドルだのアニメキャラだのを叫んでみたり、質の悪い同性には「同性から見たってあれはナシだと思って…

元気ですか、私は最近生きるのがちょびっと楽しいよ。

「大人になってから1年が早くなったね」なんて、学生の頃は絶対言うもんかと思っていたテンプレートでつまんない台詞が、口に馴染んでしまってからもう何年経っただろう。 社会に出ることがイコール大人だと思っていたあの頃、大人になって仕舞えば、働き出…

やっぱり私はまだ中高生のままなのかもと思った話。

よくある話すぎて、自分が見かけても手を止めるか分からないくらい、本当にありふれた話をする。 本気ですごく気の合う、仲の良い友人だと思っていた数年来の男友達に告白された。 こちらの市内で夕方まで用があるから、それが終わったら飲まないかと言われ…

「いい女」として恋されるより、「いい奴」として認めてほしい。

タイトルが結論なんだけれど。 これが私の人生のスタンスで、人間関係において恋愛はゼロベースから始められるものではない。最低限、人として「いい人」だと自分が思えて尊敬できて、異性としてどうかは抜きにしてまず「いい奴」と人間性を評価してくれてる…

オタク文化への浸かり方レベルと、海の楽しみ方についての一考察

まずオタクと海という切り口から、深海魚とか貝とか、海の生き物で例えろよと思った方には申し訳ない。 水族館に行くのは大好きなものの、海の生き物の生態に詳しいというほどではないので止めました。と予め表明しておく。 秋の夜長に、「オタク沼とはよく…