午前1時のレモネード

翌朝の化粧ノリより、夜更かしの楽しさが大事。

もう誤魔化せないや、自分に嘘は吐けないや

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もう会社を辞めたい。次なんて決まってなかろうと可及的速やかに華麗に辞めたい。

届出は退職日の何日前までになんていう就業規則も法律も無視して、いきなり退職届を出してそのままバックれたい。消えたい。

 

家に帰ると仕事のことなんて綺麗に忘れるのだけど、会社にいる間はずっと逃げたいと内心で唱え続けている。

重たい空気の立ち込める会社になんて居たくないから外に出てみるけど、行きたい場所も行けそうなところも思い付かないし見当たらなくて途方に暮れる。

時間だけが経つのに報告に書けることがないと不自然だから、適当なところで戻るけど、調べ物さえ捗る空気じゃない。

もう「自分でやってみろ、考えてみろ、今までも皆そうしてきた」じゃなく、何かしらタスクを与えてほしい。

 

 

 

一度でも心底「嫌だ、できない、納得いかない」と思ってしまったら、もう生理的に無理だとしか思えなくなった。

何もかもに息が詰まって少しの苦言も流せずイライラして、何もできない。とうとう、何もできない自分へのイライラさえも消えた。

そんな自分にも多大な非はある。それは頭ではちゃんと分かってる。

ただその反省を態度に出せてないから可愛くないと思われてるだろうことも薄々知ってる。

 

小さなことでもミスをした時、私の顔は申し訳なさそうな表情にはならない。

「すみません」と言葉には出すけれど。泣きそうな気持ちを誤魔化すために、つい作ってしまう引きつった笑い顔をしながら言ってしまうのが私だ。

今後の改善のために、どうしてこのミスをやらかしたか説明しなければと経緯を話した後になって、「しまったこれはただの言い訳にしか聞こえてないやつだ」と気付くけど、それを止められないのが私だ。

 

理屈っぽい。素直じゃない。プライドが高い。それがわたしの欠点。

口でいくら同調したフリをしてみせても、理不尽で非合理的で理屈が通っていないと思ったことには決して行動を伴えない。

これをやる意味はこうだって、納得させてもらえないと始められない。

考えて調べて、最低限自分だけでも納得させる根拠がないと動けない。

「考えるより動け」なんて、経験に基づく方法論としては正しいのかもしれないけど、個人的に「それは非効率と言うのでは」と納得がいかないので全く効かないありがたいお説教だ。

 

 

もう放っておいてほしい。

「何をどう話せばいいか、自分で考えてるだけじゃ分からないです」と助けを求めてもみた。

けれど「それも人それぞれだから自分で数をこなして考えることだ」と参考例すらくれない。そんな基本的なことは放置するくせに。

数百円の経費とか、規定時刻を数十分超えただけの残業とか、数枚の封筒とか。数件の営業先とか、数行の報告内容とか、そんなところを目敏く細かくつつく。

「営業は現場が育てる」なんて思ってるなら、自分たちの経験とやらを活かして育てようという気がないなら、もう放っておいてほしい。

 

私は埋めておいたらそのうち勝手に芽が出る植物じゃない。雑草ほど強くない。狭いプランターで水も肥料もなしに、雨だけでそのうち育つと思ってるなら見込み違いだ。

クソゆとり発言だと自覚はあるけど、見せても教えてももらっていないことはできない。イメージも湧かない。

そもそも、教わっていなくても自分で編み出すことに意味があると思っているのかもしれないけど、それこそ経験がおありの方々が教えた方が効率はいいですよね?

そんな偉い人たちの言うことは「半分くらい聞き流せばいいよ」と先輩たちは言うけれど。多少覚えて気にしていないと「前も言ったよね」とキレるからそうもいかない。

 

 

前門の虎、後門の狼じゃないけれど。

会社の空気も、迷子な方向性も、昭和体育会系な上司も嫌で。

興味を持ったことがなくて楽しいとも思えない、人と話して「何かを売る」という仕事の内容そのものも辛くて。

せめてどちらかが良かったら救われたけれど、外に居ても社に居ても苦しくて救いが見当たらない。

優しくしてくれる先輩や上司もいるけれど、確かに結果が出せなさすぎるので、見限られるのも時間の問題かなと思う。

 

自分では「今日は話せた、頑張れた、話すのが辛くなかった」と満足できても「契約取れず」の報告にしてしまえば全てはムダ認定される。

営業なんて結果が全てのそういう仕事だと言えばそうなんだけど、過程が大事な私にはそれが耐えられなくて根本的に向いてない。

そもそも学生時代の私は「こちらから行かなきゃ何も需要がないような仕事なら、もう辞めればいいんじゃない?」なんて思っていたのだ。

私、自分が何かを売れるとも、売りたいとも思ってなかったんだな。それは売れないよな。としみじみする。

 

 

転職活動を始めようと外に目を向けてみるけど、いざ今の会社という現実に戻ってくると息が詰まって絶望する。

辞めると言って、ああ結果が出ないから逃げるんだなと思われて、腫れ物扱いをされながら数週間は留まらないといけないことを考えて辞めるのも面倒になる。

どうして「上手くやり過ごす」ことさえできないんだろうと泣ける。

もう、死なない程度の過失ゼロの事故とかで強制入院からの長期離脱とかできないかなぁ。なんて夢想する。

 

 

ここじゃないどこかに思いを馳せてみてはちょっと浮上するけど、現実はまだ何も変わってないんだった。ベースは仕事が嫌いで苦しくて何もしたくなくて仕方ないんだった。

何もしてないけど、何もできないくらい苦手なのだ。忙しくないけど辛いのだ。お金をもらってもしたくないくらい、私にとって営業(というか飛び込み)は苦行でしかなかったのだ。

明日から6月。夏のボーナスまで、確かもうあと1ヶ月半。

それすら長いなと思えるくらい、半年足らずで辞める新卒の味方も今ならできると思えるくらい、辞めたい仕事をして過ごす1日1日は長い。