ダメ営業だった第二新卒が退職を伝えてきた話
転職活動中から、この日のことはしょっちゅう頭によぎっていた。けれど深く考えないようにしていた。
一応、上司に伝えるタイミングとかシチュエーションなんかは、強迫観念に駆られたかのように、腐るほど検索をかけて知識を集めていた。
だけど実際に何を理由として伝えるか、何から話し始めるかはいつまでもまったく具体的にならなかった。
ならなかったけど、今日。
心の準備も場の準備も中途半端なまま、勢いだけで帰りがけに上司に声を掛けてしまった。
狭いオフィスだから、声を掛けた上司のすぐ隣のデスクにも正面にも先輩が居た。それでも「ちょっとお時間いいですか」と言い切った。
ここで切り出さなければ、次の職場に移っている頃に佳境を迎える予定の仕事を引き継いでしまうから。
そうして引き継いでしまって即・再引き継ぎをするくらいなら、土壇場のちゃぶ台返しでもいいから引き継ぎを止めてもらわないといけないと思った。
会議室に入って最初の1分は世間話。そこからはもう、何という言葉から切り出したのか覚えていない。
私が「転職」と「退職」という言葉をはっきり発したときの、上司の顔も覚えていない。たぶん、怖くてちゃんと見ていない。
ああまだ6月のままじゃんなんて、カレンダーなんかを見ていた気がする。
ただ涙混じりで震えそうになる声が、本当に泣き出さないように必死だった。
最初の一言が何だったのかもう分からないけれど、気付いたらつるりと、すらりと「退職させていただきたいと思っています」まで言葉が出てしゃべり終えていた。
伝わってしまった。後には引けなくなった。
その次の瞬間、上司の対応は完璧だった。
初めての退職・転職で、他がどうなのかなんて知らないけど、とにかく完璧だと思った。
『やっぱり』といった呆れと諦め混じりの悟ったような顔もせず、かといって『聞いてないよ』といった鳩が豆鉄砲を食らったような顔もしなかった。
ただただ「そうだったのか」と事実だけを受け止めてくれていた。
突き放すでも引き留めるでもなく、まず「なるほど」と言ってくれた。
会社に未練はない。でもこの時、この上司の部下を辞めることだけでも惜しいと、ただただ心から思った。
本当は、これを機会にとダメ出しや説教をされても仕方がないくらいに私はダメ営業だった。
行動力も発想力もなくて、何より人に何かを買ってもらおうなんて考えたこともないから売り方なんて分からなかった。
そんな私が辞めるのは、お荷物が消えたと喜ばれたり、手間だけ掛けやがってと悪態をつかれたりしても仕方なかった。
だけど上司は、頭に過ぎったであろう全ての負の感情を飲み込んで、ただ「そうか」と言ってくれたのだ。
静かに、凪いでいるとも言えるような穏やかな声と表情で。
そして「君が新卒面接で話してたことは覚えてるよ。詳しいことは分からないけれど、次の会社での仕事は元々君のやりたかったことに近付けそうだね」とまで言ってくれた。
何より「ここしばらく思い詰めてる風だったから、仕事を変えるという形でも解決しそうなら安心したよ」とまで言われて、懐の広さに泣きそうになった。
「勝手な都合でご迷惑をお掛けして申し訳ありません」とただ謝ると「自分の人生でしょう、謝らずに進めばいいんだよ」と言ってくれた。
「自分の人生でしょ」という言葉は、ともすれば突き放した言葉かもしれない。
もう我々という組織と、あなたという個人の人生は交わりませんという風にも取れる。
だけど謝罪と弁解の言葉だけを用意して臨んだ私にとっては、そんなのいいんだよと背中を押してくれたように感じた。
こんな上司に、ただでさえ上層部と若手の板挟みで心労著しく忙しい上司に、さらなる心労と迷惑を掛ける私はクソだと思う。
だけど本当にそう思うなら初めから転職なんかするなという話で。
それでも、留まり続けてもこの人に「こいつをどげんかせんといかん」という心労を掛け続けると思ったからこその転職だった。
それなら確かに、後ろを振り返らずただ前に進むのがせめてもの恩返しというやつだろう。
結局自分で獲ったわけではない、わずかでささやかな仕事でも、残りをきちんとこなしてから去るしかない。
私はもうこの会社を辞める。立ち去る。
優しかった人が冷たくなったり、逆にうまく話せなかった人と仲良くなれたり、たぶん色々あるんだろう。
次の会社で、こんなに良くしてくれる人たちに会えるのかも分からない。
それでも賽をぶん投げたのは私だ。
上手くプレイできるかも分からないけどやらせてくださいと頼んで、別のゲームに移りますって宣言したのは私だ。
もう「進行方向が『前』だ」と決め付けてでも、前を向いて走り出すんだ。
転職先が決まって、今思うこととこれから。
やったよーー!
先日最終面接を受け、内定のお返事をいただいた。今度は内勤職だ。
最終面接までは仕事中もふと面接のことを考えてはそわそわしていたし、転職活動ってとても意識を持っていかれて疲れるしで長かったなぁ。
という気がしていたのだけど、冷静に思い返すと恐ろしく短かった。というか、転職活動はじめましたとか言っていた過去のブログの日付を見てもらえば分かると思う。
細かい日付を書くと企業・エージェントに特定されかねないのでそこは省くけれど、エージェントに登録してから最終面接までがちょうど1ヶ月だった。確か。
さらには登録後の面談でようやく案件の紹介を貰うわけだから、応募からは3週間足らず。ついでに言えば、一次面接から最終面接までが2週間(面接は一応3回以上あった)。
いやはや。
転職活動、スピード感すっごいな!
分かっちゃいたけど新卒での就職活動の、書類応募から一次まで数週間とかいうスケジュール感は狂ってたんだな。
私はこれが転職活動1社目で、1社目にしてあれよあれよと進んでいくので検討していた他案件は保留にしていたから良かったものの、並行して何社も受けていたらそりゃ「時間なくて転職活動大変…在職中なんて余計…」ってなるわとつくづく理解した。
あとは最初の内定が出るまで半年以上掛かった新卒での就職活動はなんだったのかと少し切なくなった。
とはいえまだ現職で退職を言い出せていないので、とりあえず直近の関門はそこになる。
前から時々書いていた気がするけど「転職」とは言っても、次が決まっているかいないかで表現が違うだけで「退職」は一度するわけで。
退職を切り出すのが怖いからと、言い訳して現実から逃げていた自分に向き合わないといけない時が来たんだなぁ。
転職が決まってみて思うこと
内々定を得て面接会場を出て、真っ先に感じたのは意外にも「気の重さ」だった。
あぁこれで、本当に現職を辞めますって言わなきゃいけない。その思いからだった。安堵も喜びも感じたけれど、それよりまず気の滅入りを感じるとは思っていなかった。
あとは、まだプライベートな知人・友人にしか伝えていないけれど、誰かに転職が決まったことを伝える時に掛けてもらえる「おめでとう」は、新卒で就職が決まった時とは少し違うなということだった。
具体的に感じたのは、困惑、羨ましさ、心配、驚き。そんなところだろうか。
特に3年目にも差し掛かっていない第二新卒での退職・転職なので、困惑と心配が大きいような気がした。
羨ましいというのは公務員組、特に教員組からかな。安定しているが故に辞められない、民間への転職は難しい、特に教員だと担任や顧問の責任で余計にーーというところからかなと思う。
とにかく、新卒で内定が出た時とは違って、純粋に「おめでとう!」と言ってもらえることはなかなかないのかな、と感じた。
とはいえ逆の立場で考えたら当然のはずで。
私だって、2年目の夏の時点で同級生や後輩が「退職/転職します!」と言い出したら、間違いなく同じような反応をするだろう。
まずは「あいつどうした?仕事嫌になっちゃったの?」と困惑する。
それから「次は見つかるの?」とか「次も同じようなことにならない?」と心配する。
だからみなさんの反応も、ほんとは分かるはずなんだけど。当事者としては手放しで祝って欲しいななんて、わがままも少し覚えたりする。
たぶん転職なんてこんなものなんだろう。理由がどうあれ自分の都合で一度は「退職する」という迷惑を掛けるのだから、常識的に考えれば褒められたものではないといえばそうだ。
最初に就いた仕事をずっとしている、あるいはしていくつもりの皆様からすれば余計にだと思う。
だから、結婚出産だとか家業を継ぐみたいにほぼ100%の人に納得してもらえる理由でなければ、ほぼ100%祝ってもらえる退職・転職はないのかもしれない。
それでも自分は次の新しい場所で頑張りたいんだと、何もかも振り切って進むしかないんだという覚悟がないなら、ほんとは転職なんかするべきではないのだ、きっと。
私の場合、転職を考えた一番のきっかけはマッハで不調をきたした心身への危機感だった。
だけど決断を後押ししたのは「若さというタイムリミットの存在」が一番大きかった。
最初のうちはとりあえず3年目まで何とか日々をやり過ごして耐えよう、それしかないと思っていた。
けれど「このまま何年も耐えたって、その時間は評価やキャリアになるどころか『結果も出せなければ決断もできないまま、無駄な時間を過ごした』というマイナスが膨らむだけだ」とある日思った。
これ以上「何も結果を出せない時間」や「合わなくて積みたくないキャリア」という負債を増やさないため。それから「本当は他にやりたい仕事がある」なんて現実逃避をしないため。
舵を転換するには、少しでも早い方がいいと心が決まった。
とりあえず3年とか、短期で辞めることでの世間体とか、根性が足りないんじゃないかとか、そんなのは仕事中泣きそうになりながら飽きるくらい考えた。何百回と自問自答した。
そして最終的に、根拠もなく「3年」を信じて、若さって武器さえ腐らせて静かに死んでいくくらいなら、逃げでもなんでもこれでいい。そう決意した。
それから、私は「第二新卒」という肩書きにかなり救われたなと思う。
転職サイトなんかによく載っている「第二新卒が今アツい!」みたいな言葉を丸呑みにしたわけじゃない。
だけど少し前なら、中途にも既卒にもなりきれず「早期離職者」だとか呼ばれていただろうこんな立場にも、「第二新卒」という大義名分があったことはすごく救われた。
そうでなければ、自分は経験もない未熟者だと萎縮して卑屈になって、転職活動なんて上手くいかなかったと思う。あぁ「若さ」だけで武器だしアピールしていいんだ、と思えたのは救いだった。
とはいえ1年半も経たずしての転職なんて、客観的には逃げや甘えに見えるであろうことは分かっている。
でも私はただ逃げたいんじゃない、やっぱりちゃんと社会で生きていたい。だから「退職」じゃなくて「転職」するんだってば。
なんて、退職を切り出す時に上司に言えるか分からないし、言っていいのかも分からない。今になって、仕事内容はともかく社員の方々は好きだったと辛くもなっている。
だけどもう、退職までは全部全部振り切って、ひとりで戦うしかない。
退職を告げた瞬間から実質私は裏切り者で、余所者になるんだと思ってしまうと怖いけど。
元はといえば「これから何年もここで、一日が早く終われと息苦しくなっているくらいなら」と始めた転職活動だ。
このままだと迎える苦しい数年を終わらせるための、苦しい数週間か数ヶ月なら乗り越えられるはずだし、乗り越えないといけない。
これまでは「次の新しい仕事を」と前向きな活動、これからは「今の仕事を辞める」という後ろ向きな活動。使うエネルギーは違うけれど、ひとまず今度は後者をがんばらねば。
退職目前、「最近元気そうじゃん」への申し訳なさ。
少し前まで「今にも死にそう」な顔をしていたらしい私。
それが最近は少し元気そうに見えるらしく、心配してくれていた職場の方々にタイトルみたいな言葉をかけてもらうことが増えた。
ただそうだとしたら、もう「この会社でどう生きていくか」で悩むのを止めているからです。
とは、言えない。
言えないんだけど本当だ。
転職しようと決めて、ちょうどずっと興味のあったような案件の紹介をもらったから、思い切って応募に踏み切ってみて。
意外とサクサクとスムーズに進んでいくプロセスに、現役の就活時代は得られなかった「私を受け入れてくれるところは案外あるのかもしれない」という希望を持てるようになった。
ただ「転職しよう」と決めたということは、その先の身の振り方が違うだけで「退職しよう」と決めたということでもある。
短期間で退職の決意にまで至ったのは、私にもかなり非がある。
まず先輩や上司にほぼ助けを求められなかった。誰に相談すればいいのかも分からなかったし、忙しそうだからと勝手に遠慮して聞くこともできなかった。
聞いてみたところでまた「みんな通った道だよ」とたしなめられるのが怖かった。「いつか慣れて、あなた方のようになれる気なんて微塵もしないんです」と言える気がしなかった。
解決策のない泣き言をぶつけたって仕方ないと勝手に思っていた。ただでさえできない奴なのに、完全にできない奴のレッテルを貼られるのが怖かった。
できる振りなんてしなければよかった。一人でなんとかできるし、したいなんて思ってないように見せればよかった。
本当は一度くらいは、一から十まで一緒にいて見て教えてくれないと嫌です、怖いですとぶっちゃければよかったのかもしれない。
そうじゃないと、この仕事をやってていいんだと自信が持てないんですと言えばよかった。
構ってアピールも駄々をこねることもする勇気がなかった私は、もう去ることしか選べなかった。考えられなかった。
転職先というか次の職種は、ずっとやってみたかった仕事だ。だからこの転職は、前向きな理由のはずなのだ。
それでもきっと私は、この罪悪感と不完全燃焼感を引きずる。
ここに居続けても、その罪悪感と不完全燃焼感はいつか解消できるどころか、きっと深めることしかできない。そう思ったから転職を決意したんだけれど。
体調に現れるくらい向いていない仕事だったとはいえ、きちんと職務を全うできなかった自分がいたこと、そこへの後ろめたさはきっと消せないんだろうな。
早期の離職や転職は経歴に傷が付くなんて言うけど、自分の自信や仕事への気持ちにだって傷は付くと思う。
だから、しなくて済むならその方がいい。簡単に選ばない方がいいのは間違いない。
それでも最初の仕事に躓いて、何年もかけて「ずっとこの仕事をやっているのに、いつまでもパッとした結果が出せない自分なんて価値がない」と思い込んでしまうことに比べれば、違う世界で「自分にもできることがあるんだ」と思える可能性に賭ければいい。
私が天秤にかけたのは、そんな自分を全否定してしまう未来と早期転職というリスクで、前者を避けたい気持ちの方が重かったという話だ。
それでも現職場の方々自体はとても好きだ。
賑やかな職場というわけではないけれど、少数ながら仲はよくて、コミュ力が高いわけではない私にも1年と少し付き合ってとても良くしてくれた。
そこへそのうち「転職しようと思います、だから退職します」と言わないといけないことは、すごく心苦しいし申し訳なくて気持ちが重い。
だけどここで、諸先輩方のように戦力にはなれないと、むしろ迷惑を掛け続けるだけだと見切って次の場所を探したのだ。後ろめたさも申し訳なさも、置いて次で結果を出すしかないんだろう。
あーぁ。それにしても。
これが「留学とか進学とかに合わせて彼氏と別れる彼女」の心境みたいなものなのかなぁ。
そしてこれがたまに聞く「彼氏を裏切って振り切って自分の行きたい場所に行くんだから、絶対夢を掴んで幸せにならなきゃ」みたいな思想に近いのかなぁ。
なんてくだらないことを思いながら、あと少しの身の振り方を考えている。
たまには全力で、取らぬ狸の皮算用をしてみる。
私は、完全に自分にしか関係のないことだとものすごく意志が弱い。
特に休日の過ごし方なんかにそれは顕著で、基本的に「何もしないでぼーっとする」ことが好きだから、平日の間に「休日にやろう」と決めていたはずのことも全て放り出してゴロゴロと過ごすこともまあよくあるのだ。
そんな私でもひとつだけ固く決めていることがあって、それが「取らぬ狸の皮算用をしない」ということだ。
お金もないのに「あれが欲しい、これも欲しい」なんて妄想はしない。
そんな話なんて全く出ていないのに「結婚式って素敵だな〜私はこうしたいな〜」なんて憧れたりしない。
つまり、出来もしないこと、どうなるかも決まっていないことについて、先走ってあれこれ期待をしないようにしている。
ちなみに少し矛盾するかもしれないけれど、先走ってあれこれと「心配する」ことはめちゃくちゃよくやる。
最悪のパターンを考えておいて、予防線を張りまくって「これ以上酷いことは起きないから」と安心したがるタイプだ。
要は取らぬ狸の皮算用をしないだけで、取れなかった時の今後の生活とかはめちゃくちゃ考える、とも言うべきだろうか。
そんな私だけど、今はその禁を破って取らぬ狸の皮算用をしたい気分なのだ。
理由は単純で、転職・退職を考えており気持ちが前向きなこと。これに尽きる。
この2ヶ月半ほどは、目の前のことしか考えられなくて常に仕事のことで気持ちがいっぱいいっぱいになっていた。
だけど、視点が変わって広がって別の可能性が見えてきただけで、したいことや欲しいものを色々と考えられるようになってきた。
いつもなら「これは取らぬ狸の皮算用じゃん、やめたやめた」となるところ。
けれど今は「こんなに前向きに物事を考えてたことって、自分史上初めてくらいだから楽しい!」と思っている。フライングだけど。
たぶんこんなに前向きな自分というのは数年に一度あるかないかだと思うので、そんな私が思っていることを書き残しておきたい。
転職が決まったらしたいこと。
まあ、散財。言ってしまえばこれに尽きる。
今まで「本当はどうにかしたいけど自分にはもったいない」みたいなことを言って、お金を使ってこなかったところにお金を掛けたい。例を挙げるならば
- 化粧品(プチプラでないもの)
- 洋服(UNI○LO以外の服を買いたい)
- 美容?(美容室とコンタクト購入に行きたい)
- 携帯(思い切っていい加減機種変したい)
- 旅行(優雅に新幹線でひとり旅)
このあたりだろうか。女子力を高めたいというか、とりあえず今の自分を変えてみたいし変わりたい。
特に化粧品とコンタクト、それから携帯。
この辺りは必要に駆られているし、センスや知識や技術も要らないことだから何とかしたい。
視力は廊下ですれ違う人の顔が分からないレベルでガッタガタなのに、メガネを掛けるとブスさが増すので極力裸眼で過ごすなんて愚行をしている。コンタクトを導入すべきだ。
化粧品も、新入社員だった1年前に買ったデパコスが尽きて以来、またデパートに行くのが億劫で引っ張り出してきた学生時代の使いかけコスメで延命するのをそろそろ止めたい。
携帯は充電が1日2回必要だしボタンが反応しなくなってきたしで、割と真面目に寿命が近い。
携帯はさておき他のところ、いわゆる美容には月に良くて1〜2万ずつしか掛けてこられなかったのが実情だった。
だからいつか話題になっていた「普通に『女子』をやるには月に6万かかる」的な記事を見て「わたしも普通の女子に…なりてえ…!」と打ちひしがれていた。
なのでここでひとつ、現職で一応出るはずのボーナスを当てにしつつ、転職が決まればご褒美としてパーっと10万円くらい注ぎ込みたいなと目論んでいる(割と最低)。
そんな私の欲しいもの。
化粧品なら、ショッピングモールやドラッグストアでは売っていなくて、1点で5,000円〜するようなものを買いたい。
オシャレな方々にはこのレベルの低さに笑われそうだけれど、デパートのコスメ売り場に行くには満タンのHPと大量のやくそうが必要な人間にはこれも結構しんどいのだ。
そんな低レベル人間の今の憧れはこちら。
確かどれもこれも1点で軽く5,000円はするはずの、発色に定評のあるアイシャドウたちが沢山のルナソル。オシャレなお姉さん方が御用達なイメージがある。
何を取ってもカラーや商品名やデザインが上品でとても憧れているのだけど、その中でもルックスがとても好きな上に、肌がイエローベースでパーソナルカラーが秋な私に合っているはずなのがこちら。
チョコレートの香りまでついていると聞くんですが本当ですか。ときめきすぎて死ねそう。
就活生時代からずっと同じヴィセのパレットを使っているので、そろそろ変えたくてこちらを気にしている。次が決まったら!買いたい!
あとは新入社員の時に買ったデパコスのリピート買いかなぁ。
自分で行くのが面倒で、デパートの化粧品売り場によく行く身内(つまり妹)に頼んでみたことがあったけど失敗したので、行かなければならない。
妹いわく「肌情報の変化や個人情報のこともありますので、基本的にはご本人がご来店ください」と叱られたらしい。うへえ。
変わっていく肌の状態に合わせて提供したいという意識の高さは分かるんだけどめんどくさい。めんどくさいと思ってしまう時点でデパコス利用資格がない気がする。
なんて思ってしまうから芋のままなんだとは自覚しているので、覚悟を決めてデパートに行きたい。
化粧品以外だと、洋服はさっぱりブランドに詳しくないので、とりあえず服は置いておいても靴を買いたい。
身長があるせいで足も大きくて、なかなか合う靴がないので、履けるものをかなりボロボロになるまで履き倒している。さすがにそろそろ恥ずかしいのだ。
仕事靴も私用も同じような感じなので、とりあえず各2足ずつくらいは買いたい。と、これで最低3万円は飛んでいくわけだ。おうふ。
特に仕事靴ではマルイのパンプスが欲しい。以前関東在住の親戚に勧められて1足買ってみて、サイズの豊富さと歩きやすすぎるくらいの歩きやすさに感動したのだ。
買ってそのまま履いて帰ってきたのだけど、違和感がないことへの違和感がすごかった。ローテーション用に複数買いしなかったことを帰路の時点で後悔した。絶対また買う。
あとは欲しい「もの」以外だとひとり旅行に行くことがしたい。
国内で良いし、観光地じゃなくても全然構わない。むしろ人混みが面倒なので観光地じゃない方がいい。
例えば学生時代、就活や部活の遠征で通りかかったけど、用事が忙しくて何もゆっくり見られなかった街とか。
そんなところを、同行者に気を使うこともなく、ひとりで思い出に浸りながらのんびりうろうろしてみたい。
学生時代は行きたいところやりたいこと、そして時間なら腐らせるほどあったけど、お金がなかった。社会人になると、お金はそこそこ入っても時間が取れなかった。
退職に伴って有給休暇をもし取れるなら、時間もお金も余裕があるという人生においてレアなチャンスになるんだろう。
ということで、退職スケジュールが固まって休みが取れそうなら、真っ先に旅行の予定を組みたいと思う。
このところはこんな風に「あれがしたい、これがしたい」と希望を持つこともなく、ただただ「何もしたくない」モードだったので、やっぱり環境を変えようとしてみて良かったなと感じている(あとこれは躁状態じゃないって信じてる)。
もちろん次の仕事が決まっても辛いことは絶対あるだろうし、完全にホワイトな勝ち組にジョブチェンジ、ということはないだろう。
それでも仕事をしている自分を嫌いになりそうになることはないと思うから、色々振り切って進むしかない。現実逃避でもなんでも、前向きになれるなら皮算用だってしまくってやろう。
よく道を訊かれるようになった不思議。
最近道を歩いていると、よく声を掛けられるようになった。
これ、ちょっと自分の中では不思議なことで。
元々私はセールスを断るのも罪悪感を覚えるので「最初から話しかけるなオーラ」を常に出している。実際にほとんどの人にそれはちゃんと伝わっているらしいし、そうしてビラやティッシュ配りは華麗にスルーする女だ。
それなのに声を掛けられるのは今のところ下記のパターン。
- 生命保険の営業ウーマン勧誘
- ナンパっぽい何か
- 純粋に道を訊きたい方々
私としては全て最初は「道を訊きたい人」かなと思って対処しているので、勧誘の類だと少し萎える。
まあ生保の方々の「爽やかで素敵な美人さんがいたので声を掛けたくて!」なんてリップトークは、お世辞と分かっていても喜んでヘラヘラしてしまうのだけど。
何にせよ、よく声を掛けられるようになったということは、何となく声を掛けやすくなったということなのかなぁ。
久しぶりに喋った方に「なんだか痩せたし明るくなったね、可愛くなった」と言われたり、ほぼ初対面の方に「見た目は華がありつつ落ち着きもあるので、そこは間違いなくあなたの武器です!」なんて言われたりするこの頃。
うーん。早めの夏バテで痩せてさっぱりした。そういうことなのかな?
ただ個人的には、気持ちが現職から次へ向かいつつある、次を見据えて前を向きつつあるからだと思いたい。
希望を持ってキラキラしてる女子は可愛い!みたいな。なんて調子に乗りすぎかな。
と言いつつ、次はまだ「見据えて」いるだけで決まってはいないし、現職は吹っ切れつつあるけどまだ「辞めます」とは言えない。
そんな板挟みで内心はぐるんぐるんしているのだけど、見た目にはプラスの反映がされているならまぁそれでもいいか。
でもこの調子でいけば、現職からの解放が確定すれば全力で心からの笑顔を振りまくすごい美人になれるんでは?なんて。
今は自分に優しくすることばかりで必死なので、人に優しくなりたい。
一応今だって、道は知ってる道を訊かれたら答えるけどね。
ただ声を掛けられるかどうかはさておき、何となくハッピーなオーラを出している人になれたらいい。
だからどうか早く次の面接の案内をください!!!(えっ)
ちゃんとその日休みを取れるのかとか、何日後に面接が組まれるのかとか、それによって生まれる面接までの心の余裕を持てる日数とか、考えすぎて心配になってきたのでお願いしますほんとうに!!!
心境としては受験生だった頃みたいに、もう「受かってそこの一員になる」前提で未来を考え始めている。入試と違って日時が固定じゃないなら、どうか、どうか早く運命の日を教えてください…という気持ち。うおお。
偉い方々の日程調整なので時間が掛かるんだろうことは頭では分かっているのだけど、待つだけの身では後回しにされてるんじゃないよね?って被害妄想も芽生えてきたりするわけで。
現職のことを考えるときと転職のことを考えるときで、思考回路とテンションに振れ幅がありすぎて我ながらびっくりするし、振れ幅にそろそろ酔いそうなので何卒。
死にそうな顔をしているのかハッピーな顔をしているのか、自分では分からない転職活動中の第二新卒でした。
期間限定マウントレーニアまとめてみた(2014年〜)。
出掛け先で、車の中で、ちょっとコーヒーが飲みたいなって時。
100円のコンビニコーヒーでもいいけれど、ちょっと甘いのとか、カフェラテが飲みたい。淹れるのも今日は面倒だし。
そんな時にわたしは、スーパーからコンビニ、薬局までわりとどこにも売っている強い味方。マウントレーニアにお世話になります。
貧乏舌と言われるかもしれないけど、安定しておいしいよねマウントレーニア。いいんだ、違いは分からないけど経済的な女に私はなる。
何よりも「期間限定フレーバーの豊富さ」が好きで、シーズンごとに楽しみにしてます。というか、私がマウントレーニアを買うときはほぼそちら。実はレギュラーシリーズ飲んだこと、片手くらいしかない。気がする。
そして安い。100円ちょっとでちょっと凝ったフレーバー付きのコーヒーが買える。もう安いスーパーを見つけるとまとめ買いしてます。
スターバックスあたりも似たようなチルドカップ商品はあるけど、若干置いてあるところが少ない。そしてやっぱり高いので、ごくたま〜の贅沢です。
期間限定フレーバーも毎回一応買うんですけど、オサレかつ凝りすぎてて「〇〇の味…する…?」ってことが多いのです。最近だとマシュマロの味とかね、よく分かんなかった。
あとは単純に個人的な好みの問題で、甘いのが好きなんです。スタバはやっぱりコーヒーが主役。フレーバーは本当に香るだけ。
一方マウントレーニアのフレーバー付きは甘い。フレーバーシロップの味しかしないレベル、だがそれがいい。
そんなマウントレーニア期間限定フレーバー。今年もまた夏フレーバーが出ました。
と、いうのをメルマガで知りました。
何のきっかけで登録したのかもはやさっぱり記憶にないけれど、ずっと新商品発売を私に教えてくれるので、登録解除せずに受け取り続けているメルマガです。
しかし毎年期間限定フレーバー出るけど、毎年似たようなの出てる気がするなー。そういえば新商品発売のメールだけは消さずに昔から残してるなー。比べられるかなー。
と思ってメールボックスでソートをかけたら、そこそこ情報が集まっちゃいました。
というわけでどこかにいるかもしれないマウントレーニア期間限定シリーズ好き同志のために、ここ3年程度の各シーズンフレーバーをまとめてみます。
これ好きだったわ!〇年前かよ!など、一緒に懐かしんでもらえれば幸いですー。
まずは2014年夏から。機種変更したのが2014年春シリーズ出た後だったっぽいので、中途半端ですがここからです!
2014年夏・メープル&バニララテ
2014.6.10発売。
バニラフレーバーが好きなので、きゃっきゃしながら飲んでいた気がします。
コーヒーにメープルの組み合わせがあまり好きじゃないんですが、メープルの香ばしさをバニラの甘さが上回るのでこれはアリでした。
2014年秋・モカチーノ
2014.8.26発売。
これ、異様にハマっていた記憶があります。大学の近くのスーパーでまとめ買いして、一時期課題のお供は常にこれ。冷蔵庫に数本とか置いてました。
要はシナモン風味のカフェモカなんですけど、チョコレートの風味とほんのりしたシナモン、こんなに合うんだー。そして私この組み合わせ好きなんだー。と発見したフレーバーでした。
2014年冬・カフェショコラ
2014.12.2発売。
買っていた記憶はあるんですけど、だいたいカフェモカです…よね…?
ハズレじゃないので買うんですが、「何この組み合わせ気になる!」ってフレーバーではないです。買ってたんですが。
2015年春・キャラメルナッツ
2015.3.3発売。
写真を見て 「うん?」と思ったんですが、これだけは全く記憶がない。
単純にナッツフレーバーのコーヒーが好きじゃないのでスルーしてただけな気がしますが。ナッツ系のお菓子を合わせるのはむしろ好きなので、自分の嗜好が謎。
2015年夏・キャラメルバニラ
2015.6.30発売。
引き続きバニラフレーバーですが、昨年のメープルをキャラメルにチェンジです。
コーヒーにキャラメルの組み合わせは好きなので、好きなバニラも加わり個人的には鬼に金棒です。モカチーノと同列の、ストックを作るハマりようでした。
2015年秋・メープルラテwithマロン
2015.9.1発売。
こちらもあまり記憶がない部類。おそらくまたも個人的な嗜好のせいです。
メープルもマロンもスイーツとしては好きなんですが、コーヒーのフレーバーとしては違うかなーとあまり手を出さなかったような。
2015年冬・カフェココア
2015.12.1発売。
名前とパッケージは違いますが2014年とほぼ同じものなはず。
味の差はおそらく私には分からないですね。飲み比べたい。
2016年春・バニラモカ
2016.3.1発売。
これもかなり飲んでました。2日に1回くらいのペース。
要はバニラとチョコレートですよね。甘味×甘味。これ以上はないんじゃない?という甘さ、だが私はそれが好き。だってどっちも好きだから。なかなかの個人的ヒットでした。
2016年夏・マカダミアナッツモカ
2016.7.1発売。
こちらもナッツ系フレーバーなので、あまり手出しはしていなかったような。
マカダミアナッツとチョコレートの組み合わせ自体は好きなんですけどね。夏にさらっと飲むにはナッツは違うなーとあんまり飲んでなかったです。
2016年秋・キャラメル&メープル
2016.8.30発売。
こちらは見かけた記憶がほとんどない。私の食指が動かないのでスルーしてただけかもしれませんが。
メープル×コーヒーを好きになれればきっと世界は広がるんだろうな。
2016年冬・ココアカプチーノ
2016.11.15発売。
コーヒー×ココアに若干の変化球。シナモンを加えたカプチーノです。
これは「組み合わせ的にはモカチーノと同じでは?!」と割と嬉々として買っていた記憶があります。モカチーノそのものではなかったけれど、おいしかったです。確か。
2017年春・オランジュモカ
2017.2.28発売。
オレンジとチョコレートの組み合わせが好きな私にとってはかなり心惹かれたフレーバー。コーヒーが組み合わされてもおいしかったです。
ストックを作るほどではないにしても、見かけたらとりあえず買っていました。
2017年夏・塩バニララテ
2017.6.6発売。
新発売の夏フレーバーです。バニラも塩バニラも好きなのでありがたい。
ただ「バニラ単体だとなんだか弱い?」と少し感じてしまったので、バニラは今まで通りチョコレートなりキャラメルなりと組み合わせた方がいいのかもしれないと感じました。あっさりさっぱり、と言えばそうなんですが。
春シリーズまとめ(2015〜2017)
春はあんまりフレーバーの統一性ないですね。去年と今年はモカ系なのと、パッケージが黄色〜オレンジ系なくらい。
傾向は違いますが、去年のバニラモカ・今年のオランジュモカはどちらも好きでしたね。でも強いて言えばバニラモカ派。
夏シリーズまとめ(2014〜2017)
夏はわりとフレーバーの統一性ありますね。印象通り夏はバニラ系が多め。青パッケージと合わせやすいのかな。
この中なら個人的には2015年のキャラメルバニラがNo.1でした。
秋シリーズまとめ(2014〜2016)
秋はメープル多めですね。そして茶色系のパッケージ。こちらは普段のマウントレーニアパッケージと何となく雰囲気が似てるので、あんまり限定感ないかも。
何度も書きましたが個人的にコーヒー×メープルの組み合わせがそんなに好きじゃないので、この中なら2015年のモカチーノがダントツで好きでした。
冬シリーズ(2014〜2016)
冬、どうした。ってくらいここらは代わり映えしない。毎年安定のコーヒー×ココアですね。
個人的には普通に好きな鉄板の組み合わせなんですけど、いつも「これカフェモカじゃないのか…?」という思いが頭を過ぎって新鮮さを感じられないので、実はなかなかあえては飲んでないシリーズです。
リッチシリーズ
このへんはそもそもお店で見かける率が低めなのと、見かけても安めの期間限定買っちゃうのでほぼ飲めてないです。
なので基本ノーコメントですが、画像は見つけたので上げてみますー。
2015年夏〜リッチカフェショコラ
2015.7.21発売。
2015年冬〜リッチキャラメルマキアート
2015.11.10発売。
2016年春〜ラテ・ド・ショコラ
2016.3.8発売。
2016年夏〜ラテ・ド・キャラメル
2016.6.7発売。
2016年秋〜ラテ・ド・ショコラ
2016.9.27発売。
2017年冬〜ラテ・ド・キャラメル
2017.1.31発売。
まとめ画像
途中から「ラテ・ド〜」なんちゃらというシリーズ化。
ちなみにお気付きでしょうか、だいたいこのシリーズはショコラとキャラメルが交互に出ているだけである。
それでも塩を加えたりナッツ風味を加えたりトリュフ風を装ったり、あの手この手で差別化してますね。この執念は尊敬できる。
ということで、私のメールボックスに眠っていた期間限定マウントレーニア情報まとめでした。
誰得感半端ないな!と思うので、どうかどこかにいてくれ同志!
マウントレーニアおいしいよ。というまとめ兼布教よ成功しろ。ではでは。
今だけは世間体も気にします。
ということで、記事をいくつか一時的に下書きに下げました。
主に退職を検討する系のネガティブめなエントリーが対象です。
(※2018/2/10追記:黒歴史ではありますが、転職にも成功し落ち着いたので全て公開に戻しました)
理由は転職活動が進むにあたって、万が一の身バレを防ぐためです。
個人的には、ネガティブな記事だって同じことで悩む人の救いになるかもしれないと思うので残したいんです。
自分の思考回路の足跡にもなるし、削除はしたくないです。
ただこんな辺境のブログでもいつどこで検索に捕まるか知れないのなら、仕事の辞めたさを書き綴った記事なんていうマイナスになりかねない情報は結果がはっきりするまででも隠しておきたいのです。秘匿とかズルでなく、戦略的撤退です。これも。
もし状況が固まったり落ち着きそうなら、これから先に生まれるかもしれない、同じようなことで迷える人々のためにもひっそり戻していきたいと思います。
ありがたいことにスターをいただいた記事もいくつかあります。見てくれる方、見てくれた方が少しでもいるなら、消してしまいたくはないのです。
というお知らせでした。
このところネガティブなことしか言っていなかったこのブログですが、なぜか読者の方が増えていて嬉しいです。
いつも辺境の地を訪問してくださってありがとうございます。
少しずつ前向きな記事も書けるようになりたいな、なっていけたらいいなと思うので、どうか生温い目で見守ってください。今後とも、どうぞよろしくお願いします。