転職先が決まって、今思うこととこれから。
やったよーー!
先日最終面接を受け、内定のお返事をいただいた。今度は内勤職だ。
最終面接までは仕事中もふと面接のことを考えてはそわそわしていたし、転職活動ってとても意識を持っていかれて疲れるしで長かったなぁ。
という気がしていたのだけど、冷静に思い返すと恐ろしく短かった。というか、転職活動はじめましたとか言っていた過去のブログの日付を見てもらえば分かると思う。
細かい日付を書くと企業・エージェントに特定されかねないのでそこは省くけれど、エージェントに登録してから最終面接までがちょうど1ヶ月だった。確か。
さらには登録後の面談でようやく案件の紹介を貰うわけだから、応募からは3週間足らず。ついでに言えば、一次面接から最終面接までが2週間(面接は一応3回以上あった)。
いやはや。
転職活動、スピード感すっごいな!
分かっちゃいたけど新卒での就職活動の、書類応募から一次まで数週間とかいうスケジュール感は狂ってたんだな。
私はこれが転職活動1社目で、1社目にしてあれよあれよと進んでいくので検討していた他案件は保留にしていたから良かったものの、並行して何社も受けていたらそりゃ「時間なくて転職活動大変…在職中なんて余計…」ってなるわとつくづく理解した。
あとは最初の内定が出るまで半年以上掛かった新卒での就職活動はなんだったのかと少し切なくなった。
とはいえまだ現職で退職を言い出せていないので、とりあえず直近の関門はそこになる。
前から時々書いていた気がするけど「転職」とは言っても、次が決まっているかいないかで表現が違うだけで「退職」は一度するわけで。
退職を切り出すのが怖いからと、言い訳して現実から逃げていた自分に向き合わないといけない時が来たんだなぁ。
転職が決まってみて思うこと
内々定を得て面接会場を出て、真っ先に感じたのは意外にも「気の重さ」だった。
あぁこれで、本当に現職を辞めますって言わなきゃいけない。その思いからだった。安堵も喜びも感じたけれど、それよりまず気の滅入りを感じるとは思っていなかった。
あとは、まだプライベートな知人・友人にしか伝えていないけれど、誰かに転職が決まったことを伝える時に掛けてもらえる「おめでとう」は、新卒で就職が決まった時とは少し違うなということだった。
具体的に感じたのは、困惑、羨ましさ、心配、驚き。そんなところだろうか。
特に3年目にも差し掛かっていない第二新卒での退職・転職なので、困惑と心配が大きいような気がした。
羨ましいというのは公務員組、特に教員組からかな。安定しているが故に辞められない、民間への転職は難しい、特に教員だと担任や顧問の責任で余計にーーというところからかなと思う。
とにかく、新卒で内定が出た時とは違って、純粋に「おめでとう!」と言ってもらえることはなかなかないのかな、と感じた。
とはいえ逆の立場で考えたら当然のはずで。
私だって、2年目の夏の時点で同級生や後輩が「退職/転職します!」と言い出したら、間違いなく同じような反応をするだろう。
まずは「あいつどうした?仕事嫌になっちゃったの?」と困惑する。
それから「次は見つかるの?」とか「次も同じようなことにならない?」と心配する。
だからみなさんの反応も、ほんとは分かるはずなんだけど。当事者としては手放しで祝って欲しいななんて、わがままも少し覚えたりする。
たぶん転職なんてこんなものなんだろう。理由がどうあれ自分の都合で一度は「退職する」という迷惑を掛けるのだから、常識的に考えれば褒められたものではないといえばそうだ。
最初に就いた仕事をずっとしている、あるいはしていくつもりの皆様からすれば余計にだと思う。
だから、結婚出産だとか家業を継ぐみたいにほぼ100%の人に納得してもらえる理由でなければ、ほぼ100%祝ってもらえる退職・転職はないのかもしれない。
それでも自分は次の新しい場所で頑張りたいんだと、何もかも振り切って進むしかないんだという覚悟がないなら、ほんとは転職なんかするべきではないのだ、きっと。
私の場合、転職を考えた一番のきっかけはマッハで不調をきたした心身への危機感だった。
だけど決断を後押ししたのは「若さというタイムリミットの存在」が一番大きかった。
最初のうちはとりあえず3年目まで何とか日々をやり過ごして耐えよう、それしかないと思っていた。
けれど「このまま何年も耐えたって、その時間は評価やキャリアになるどころか『結果も出せなければ決断もできないまま、無駄な時間を過ごした』というマイナスが膨らむだけだ」とある日思った。
これ以上「何も結果を出せない時間」や「合わなくて積みたくないキャリア」という負債を増やさないため。それから「本当は他にやりたい仕事がある」なんて現実逃避をしないため。
舵を転換するには、少しでも早い方がいいと心が決まった。
とりあえず3年とか、短期で辞めることでの世間体とか、根性が足りないんじゃないかとか、そんなのは仕事中泣きそうになりながら飽きるくらい考えた。何百回と自問自答した。
そして最終的に、根拠もなく「3年」を信じて、若さって武器さえ腐らせて静かに死んでいくくらいなら、逃げでもなんでもこれでいい。そう決意した。
それから、私は「第二新卒」という肩書きにかなり救われたなと思う。
転職サイトなんかによく載っている「第二新卒が今アツい!」みたいな言葉を丸呑みにしたわけじゃない。
だけど少し前なら、中途にも既卒にもなりきれず「早期離職者」だとか呼ばれていただろうこんな立場にも、「第二新卒」という大義名分があったことはすごく救われた。
そうでなければ、自分は経験もない未熟者だと萎縮して卑屈になって、転職活動なんて上手くいかなかったと思う。あぁ「若さ」だけで武器だしアピールしていいんだ、と思えたのは救いだった。
とはいえ1年半も経たずしての転職なんて、客観的には逃げや甘えに見えるであろうことは分かっている。
でも私はただ逃げたいんじゃない、やっぱりちゃんと社会で生きていたい。だから「退職」じゃなくて「転職」するんだってば。
なんて、退職を切り出す時に上司に言えるか分からないし、言っていいのかも分からない。今になって、仕事内容はともかく社員の方々は好きだったと辛くもなっている。
だけどもう、退職までは全部全部振り切って、ひとりで戦うしかない。
退職を告げた瞬間から実質私は裏切り者で、余所者になるんだと思ってしまうと怖いけど。
元はといえば「これから何年もここで、一日が早く終われと息苦しくなっているくらいなら」と始めた転職活動だ。
このままだと迎える苦しい数年を終わらせるための、苦しい数週間か数ヶ月なら乗り越えられるはずだし、乗り越えないといけない。
これまでは「次の新しい仕事を」と前向きな活動、これからは「今の仕事を辞める」という後ろ向きな活動。使うエネルギーは違うけれど、ひとまず今度は後者をがんばらねば。